人は,自然の美しさに触れ,自然と親しむことにより自らの人生を豊かにしてきた面が強い。自然を愛護するということは,人間が自然の主となって保護し愛するということではなく,自然の生命を感じ取り,自然との心のつながりを見いだして共に生きようとする自然への対し方である。
畏敬とは,「敬う」という意味での尊敬,尊重と,「畏れる」という意味での畏怖という面とが含まれている。自然とのかかわりを深く認識すれば,人間は様々な意味で有限なものであり,自然の中で生かされていることを自覚することができる。この自覚とともに,人間の力を超えたものを素直に感じとる心が深まり,これに対する畏敬の念が芽生えてくるであろう。また,この人間は有限なものであるという自覚は,自他の生命の大切さや尊さ,人間として生きることのすばらしさの自覚につながり,とかく独善的になりやすい人間の心を反省させ,生きとし生けるものに対する感謝と尊敬の心を生み出していくものである。
中学生の時期は,豊かな感受性が育ってくるとともに,自然や人間の力を超えたものに対して,美しさや神秘さを感じ,自然の中で癒される自己に気付くようにもなる。このような時期に,美的な情操を深め,感動する心を育てることは,豊かな心を育て,人間としての成長をより確かなものにすることにつながる。
指導に当たっては,自然や,優れた芸術作品等美しいものとの出会いを振り返り,そこでの感動や畏怖の念,不思議に思ったこと等の体験を生かして,人間と自然,あるいは美しいものとのかかわりを多面的・多角的にとらえることが大切である。また,自然を愛し,護ることといった環境の保全を通して,有限な人間の力を超えたものを謙虚に受け止める心を育てることが求められる。
講習の名称:火山のフィールドワーク 浅間山と草津白根山
担当講師:早川由紀夫(教育学部教授)
講習開講日:8 月3 日(月)〜5 日(水)
時間数:18 時間
主な受講対象者:小・中・高等学校教諭。理科あるいは社会科教諭を想定しているが、それ以外でもかまわない。
キーワード:火山、噴火、理科、地学、地理、浅間山、草津白根山
講習の概要:小学6 年と中学1 年で実施される火山単元を念頭において、浅間山と草津白根山で現地学習を行う。火山の基礎知識を野外で実物を見て習得することを目的とする。
草津セミナーハウスを利用した2 泊3 日の合宿形式。
講習の展開:
8 月3 日
12 時、草津セミナーハウスにて受付と昼食。
13 時、浅間山と草津白根山の火山基礎知識(3 時間)。
19 時、弁当パックによる立体模型づくりと口頭試問(2 時間)。
8 月4 日
8 時30 分、浅間山のフィールドワーク、峰の茶屋、鬼押出し、鎌原観音堂など(7 時間)。
19 時、見学した内容の復習と口頭試問(2 時間)。
8 月5 日
8 時30 分、草津白根山のフィールドワーク湯釜までと口頭試問(4 時間)。
昼食後解散。
受講に当たっての要件(講習内容のレベル):なし
授業の形式: バスを利用したフィールドワークと室内授業。
履修認定試験:立体模型とフィールドノートの提示を含む口頭試問
テキスト・参考文献:
早川由紀夫(2007)浅間火山北麓の2 万5000 分の1 地質図。本の六四館。





教頭「コネ優先に絶望」 大分汚職、悔悟の思い吐露 アサヒコム2008年8月16日3時3分
「コネ優先の試験に絶望し、不正の誘いに乗ってしまった」。大分県教委の教頭昇任試験を巡り、15日、贈賄の疑いで書類送検された同県佐伯市立小野市小学校の渡辺洋一教頭(50)は、朝日新聞の取材に悔悟の念を吐露した。「子どもたちを裏切り、傷つけてしまった」と唇をかむ。
教員生活28年。勤務した小学校は延べ7校。親子2代の教え子もいる。
「子どもが生き生きと過ごせる学校をつくりたい」。そんな志を抱き、03年から教頭試験を受け始めたが、4年連続で不合格だった。合格者との答え合わせでは自分の方が高得点だったこともあったという。「県教委幹部と親しい人が優先的に合格するのではないか」と疑念が募った。4年目は2次試験にも進めなかった。「コネのない人間がまともにやってもダメだ」
追い詰められた気持ちで08年度試験に臨んだ。昨年11月の1次終了後、当時佐伯市立小・中学校長だった矢野哲郎容疑者(52)から「勉強会をしよう」と誘われた。かつての勤務校の教頭だった。
12月、佐伯市内の矢野容疑者宅を訪ねた。歴代県教委幹部と矢野容疑者の写真が並ぶ部屋に通された。そこで出たのが、江藤勝由容疑者(52)の名だった。「江藤さんに口を利いてやる」。昇任試験の実務担当者だ。「お願いします」。思わず答えていた。
矢野容疑者は5本指を開き「それなりの金がいる」と言ったという。「驚いたが、相場も何も知らない。50万円分の商品券を買った」
今年4月1日付で教頭になると「おめでとう」と言ってくれる人が多かったが「全然うれしくなかった」。教員採用を巡る汚職事件が明るみに出た6月、事件を説明する全校集会の司会を任された時は「たまらなく憂うつだった」。教員向けの研修もした。「偉そうに説明しながら、自分が不正を隠していることが耐えられなかった」と振り返る。
「ばれるのでは」「このままならばれないだろう」。二つの思いの間で心が揺れ動いた。眠れない日が続いた。
「黙ったままでいていいのか」。江藤容疑者に一緒に商品券を渡した3人で互いに連絡を取り合った。「すべてを打ち明けよう」。そう話し合って7月8日、佐伯署に出向いた。「先生は誘惑に負けた悪い人間です」。児童らへの書き置きを職員室の机に残してきた。
その後は年休を取り続けている。児童や保護者に経緯を説明して謝りたいが、「混乱が起きる」と周囲に止められているという。
「子どもたちを傷つけ、大人への不信感を植え付けてしまった。本当に申し訳ない」とうなだれる。一方で、調べればほかにも同じことをした教員が出てくるはずだと思っている。「自分を正当化する気はないが、私たちのケースは氷山の一角だろう。3人だけの問題として片づけられるのはおかしい」
アサヒコム
市町村・学校別結果は非開示 全国学力調査で鳥取県教委2008年8月11日13時55分
鳥取県教育委員会は11日、文部科学省が小学6年と中学3年を対象に07年4月に実施した全国学力調査で、市町村別と学校別の結果を開示しないことを決めた。県情報公開審議会からは「開示すべきだ」とする答申を受けていたが、「序列化が進み、点数至上主義を招きかねない」といった学校現場からの意見を尊重した。
この日、臨時教育委員会が開かれ、教育委員6人が公開の場で話し合った。「開示には教育現場の不安が大きく、学校現場が混乱する」「調査結果の開示は教育について考える良い機会になる」と開示に賛否両論が出たが、採決で非開示を決めた。また、実施済みの08年度の調査結果も非開示とし、09年度分以降は再検討することで合意した。
鳥取県教委は、地方紙記者から07年10月に市町村と学校別の結果の開示を請求され、開示しないよう求めた文科省通知に沿って非開示とした。記者は異議を申し立てた。県情報公開審議会は7月8日、文科省通知に法的拘束力はなく、開示で事業に支障がでることも考えづらいとして、開示すべきだと答申した。これを受け7月15日に開かれた県教育委員会は、意見が分かれ結論を出せなかった。
県情報公開条例には、11人以上の学級については学力調査の結果を開示するよう定めた条項がある。今回の決定は条例に基づく答申に従わない形で、開示請求者が納得できない場合は行政訴訟になる可能性もある。(北村有樹子、徳永悠)
◇
鳥取県元知事の片山善博・慶応大教授の話 非開示は論外。情報公開は、出すのが嫌な情報でもルールに従って出すものだ。ルールとは県の情報公開条例で、県教委がねじ曲げることはできない。どうしてもというなら、従った上で、今後、条例改正を議会に提案すべきだ。大分県の例を見ても、教委は独善的傾向がある。教委の独立とは教育内容についてのことで、法律や条例に従わないことではない。
お茶の水女子大大学院の耳塚寛明教授(教育社会学)の話 市町村教委から多くの反対がある中で公開には踏み切れなかったのだろう。全国学力調査の結果を公開するかどうかは、情報公開の文脈だけで議論すべきではない。今後、結果を公開するとしたら、教育施策としてどういう意味をもつのかを詰めなければいけない。他の県や市町村もひとごとと思わず、公開することも一つの選択肢として検討していくべきだ。
教授が研究費で作ったテキストを有料配布 奈良教育大が処分
2008.6.13 21:15 産経ニュース
このニュースのトピックス:学校教育
国立大学法人奈良教育大学(奈良市)は13日、60歳代の男性教授が、校費をもとに作ったテキストを学生に買わせて得た代金を、自身の作業を手伝う学生へのアルバイト料や、外部から呼んだ講師への謝礼に充てていたと発表した。
内部調査によると、テキストは平成14〜18年度の5年間に1冊1500〜3000円で約900人に販売されたとみられ、総額は推定155万〜238万円にのぼるという。
奈教大ではさらに調査を進め、教授の処分などを検討する。
同大学によると、テキストは2科目・3種類で、教授が校費の研究費などを使って作製し、学生に有料で配っていた。
こうした不正について昨年、別の教員から申告があり大学側は調査委員会を設置、この教授や学生への聞き取りなどを実施した。私的流用は確認されなかったという。
教授は「テキストの無償配布が通例だとは思っていなかった」などとして不服を申し立てたが、大学側は却下した。
柳澤保徳学長は「社会の信頼を損なうものであり、おわび申し上げる。教員の責任などについては規定に基づき、厳正に判断する」としている。
移転しました&運用方針 [業務連絡]
勤務先の山形大学内に置いていた「事象の地平線」は、想定外の書き込みがあったために閉鎖となりました。
ここの運営方針は、勤務先大学内(特に学生)からの投稿と思われるものは原則として削除するというものです。どうしても山形大学内から投稿したい方は、「山形大学に所属していることを全く連想させないハンドルネーム」を使用し「内部情報を書かない」というルールを守って下さい。つまり、教員と学生の関係が見ただけでは全くわからない状態であればよいということです。この場合に限り、一般の方のコメントと同じように普段の通りに扱います。私との職務関係が無い他大学であれば、大学名や学生であることを表明しても何の問題もありません。
また、当面は、コメントとトラックバックは承認制にします。コメントの承認はできるだけゆるやかに、トラックバックは宣伝spamを全却下の方向でレギュレーションします。
今回の移転が池田信夫とは何の関係もない件 [ネットワーク・ネットワーク法]
今回のblogの学外移転は、学生が想定外の書き込みを行ったことにより、学生による名誉毀損行為を学内のblogが幇助する恰好になったことが原因なので、池田信夫の件とは一切関係がないことを明記しておく。要するに、学生が節度ある書き込みをしなかったことが原因で、学生本人がリスクを被ったり、そのことによって大学が余計なリスクを背負うのがまずいと判断したから移転させただけ。勝手な勝利宣言をしないように(笑)>池田信夫。なお、池田信夫が私を脅した件は、チャラになったわけではない。
教員と学生の関係は対等ではないので、学生が荒らしを行った場合に、外部からの荒らしと同じように対応すると不適切な結果になることがある。それを防ぐために、当blogでは、私と職務関係にあることを示唆する投稿は全面的に禁止としている。
2、3万年前の南極氷、自衛隊がプレゼント 冷たさ違う?
アサヒコム 2008年05月22日
2、3万年前にできたとみられる南極の氷が、和歌山県有田市港町の市立港小学校(平尾潔司校長)の児童たちにプレゼントされた。自衛隊和歌山地方協力本部が南極越冬隊の持ち帰った氷を贈った。児童たちは「普通の氷より冷たい気がする」と目を輝かせた。
氷は今年1月に昭和基地近くの氷山で採取され、海上自衛隊の砕氷船「しらせ」で帰国した48次越冬隊が持ち帰った。縦、横各10センチ、幅20センチ。2、3万年前の空気が白い気泡として残っているという。
同本部の稗田淳・有田募集案内所長らが児童5人に「南極に興味をもってください」と呼びかけた。児童たちは触ったり、砕いた氷を入れたコップの水をほおばったり。「溶けるとプチプチ音がする」「おいしい」と興味津々。児童会長で6年生の谷歩夢さん(11)は「そんなに昔の氷と聞いて不思議な気がする」。平尾校長は「地球温暖化の問題を教える貴重な教材として使いたい」と話した。南極の氷は有田市内のほかの小学校へも贈られた。
都立高校長、教委に反旗「職員会議で挙手禁止おかしい」
アサヒコム 2008年05月21日15時03分
東京都教育委員会が都立学校の職員会議で挙手や採決を禁じた通知に、都立三鷹高校の土肥信雄校長(59)が「現場の言論の自由が失われている」と撤回を求めている。都立高校の改革に現職校長が異議を申し立てるのは異例だが、都教委は「方針を変えるつもりはない」としている。
通知は06年の「学校経営の適正化について」。「職員会議を中心とした学校運営からの脱却」を掲げ、校長の意思決定に影響を与えないよう、職員会議での挙手や採決で教職員の意向をはかるのを「不適切であり、行わないこと」とした。翌年、通知が守れていないとして4校の校長を厳重注意した。
これに対し、土肥校長は「教員に何を言っても仕方がないという空気が広がり、職員会議でほとんど意見が出なくなった。生徒に日々接する教員の声が直接反映されないと、活性化につながらない」と昨年秋以降、校長連絡会などで通知の撤回を求めてきた。自校では職員会議で多くの教員に発言を求め、意思決定の参考にしているという。
土肥校長は東京大学卒。学生の頃は東大紛争の時代で、クラス討論や集会に参加。商社に就職後、「平等や平和主義を生徒と考える仕事を」と免許をとって高校の政治経済の教師になり、02年から校長に。「都教委は校長主導といいながら、校長を自らのロボットにしている。民主主義を教える教育の世界で言論の自由がないのは許されない」と語る。
都立校の校長の一人は「土肥校長の言う通りだが、教職員組合に決定権を握られると困る。都教委か組合かと言われれば、多くの校長は都教委につくしかない」と話す。
都立高校の保護者や教員、市民らでつくる「自由の風ネットワーク」は土肥校長の主張を5月に入って知り、「教育者としての信念を貫かれる校長先生に敬意を表する」と校長を支援し、通知に反対する署名活動を開始。1200人を超えたという。それを21日午後、都教委に渡し、通知の撤回を求める予定だ。(編集委員・氏岡真弓、大隈崇)
社説:入学金未納 生徒を隔離したのは間違いだ
千葉県の県立高校が、入学式当日に納付を定めていた入学金などを持参しなかった男女生徒2人を式に参加させなかった。2人の保護者は遅れて全額あるいは一部を納め、2人は入学を認められたが、式には出られなかった。
問題の側面は二つある。一つは、第一義的に保護者の責任である問題で学校側が子供を式や他の新入生たちから隔離するような措置を取ったこと。もう一つは、今回に限らず、例えば義務教育段階でも給食費未納が全国的に見られることに相通ずる問題である。すなわちルール無視の風潮だ。
学校は3月の説明会で入学予定者の保護者たちに、全額納付が難しい場合は分納が可能で、事前に相談するようにと知らせていた。
一方、式参加を拒まれた男子生徒の保護者は「後で払う」と電話で答えたが、学校側は「滞納の可能性がある」と式参加を認めず、納付金全額が届けられた時には式は終わっていた。女子生徒の場合は、保護者の相談であらかじめ分納を認められていたが、その納付金がなかったので式参加を認めなかった。お金は夕方届けられたという。
今回の判断について校長は「授業料滞納が目立ち、未納は負担の先送りと思った。苦渋の決断だったが、当然の判断だったと思っている」と説明する。
既に学校に授業料滞納がある状況で、新入生の保護者に「後で」と言われても「これもやはり未納か」と疑い、毅然(きぜん)とした態度でルール厳守を求めよう−−というのは一理ある。だが、それはまず保護者に働きかけるべきことであり、説明会で通告していたとしても、ただ一度しかない入学式の前で子供に「足止め」をかけるような措置をするのは誤りだ。これに関して子供には何の非もない。
だが、その誤りを批判するだけでは今回の問題を教訓として生かしきれまい。
近年の全国の給食費未納問題など、払えない正当な理由がないのに「踏み倒し」同然に支払いを拒否したり、学校に食ってかかる保護者の問題が広く指摘されている。さらには、無理難題を浴びせる「モンスターペアレント」も教員を悩ませる。一方で所得や地域格差で経済的に疎外された家庭が増え、教育経費を負いきれないという例も多く指摘されるようになった。
各学校がすべて個別に問題を抱え解決を図るのでは、限界がある。例えば、一定範囲の地域、教育委員会の管内などで各公的機関が連携し、事態の把握や利用しやすい相談窓口の設置、不当な不払いに対する迅速適正な措置などができるようにしてはどうか。
学校も保護者・子供も、孤立するとえてして極端な手法を選択しかねない。
子供を一時的にしろ引き離した今回のケースは、それを示唆している。
毎日新聞 2008年4月15日 0時06分
入学式:入学金未納の2人、出席させず 千葉県立高
千葉県八千代市の県立八千代西高校(大迫太校長、339人)が、入学金未納の新入生2人を入学式に出席させなかったことが12日分かった。大迫校長は「授業料滞納が目立ち、未納は負担の先送りと思った」と話すが、県の公立高校教職員組合は「非教育的対応」と批判している。
県教委と同高によると、新入生159人に、入学金、教材費など9万円を8日の入学式に持参するよう求めていた。男女各1人が「お金が用意できない」などと持参せず、式直前、校長がそれぞれの担任に別室での待機を指示した。2人は約40分の式の間、教室と会議室で待機した。
男子生徒は式前に学校の指示で母親に「入学金を払わないと式に出られない」と電話で事情を説明。母親は「後で払う」と答えたが、学校側は「滞納の可能性がある」として出席させなかった。母親は午前11時ごろ、9万円を持参して学校を訪れたが、式は終わっていた。その後、生徒は校長室で氏名を読み上げられ、「入学を許可する」と伝えられた。
女子生徒の母親は午後5時ごろ、2万円を学校に持参し、同様に入学を許可された。
大迫校長は「入学式当日に必要なお金は3月の説明会で伝えている。経済的問題があれば相談するよう話した。苦渋の決断だったが、当然の判断だと思っている」と説明。県教委指導課の田山正人・主任指導主事は「保護者と生徒にはつらい思いをさせてしまった。事前に入学金についての十分な説明をしており、学校としてはやむを得ない判断だったと思う」と話している。
教育評論家の尾木直樹・法政大教授(臨床教育学)は「極めて機械的、官僚的対応。学校側は2人だけではなく、生徒、保護者に謝罪すべきだ」と話している。【神足俊輔】
毎日新聞 2008年4月13日 2時30分(最終更新 4月13日 2時30分)
南極の石、持ち帰っていいの?
アサヒコム 2008年03月15日19時05分
記念だとしても、南極の石を持ち帰っていいのか――。世界7大陸の最高峰の単独登頂に挑戦中の登山家が、南極最高峰の山頂付近から持ち帰った小石を盗まれたとして警察に届けたところ、山岳関係者らから「石の持ち帰り」そのものを批判する声が上がった。環境省も「好ましくない」との見方だ。環境問題に取り組んでいる登山家の野口健さん(34)に朝日新聞が意見を求めたところ、自分も同じ経験をしたことを明かしたうえで言った。「機会があれば戻しに行きたい」
盗まれたのは札幌市の登山家、栗城史多(くりきのぶかず)さん(25)。昨年末に登頂した南極最高峰ビンソン・マシフ(4897メートル)の山頂付近から持ち帰った小石数十個が1月中旬、車上荒らしにリュックサックごと盗まれた。札幌南署に届けた栗城さんはマスコミ各社の取材にも応じて「記念のために持ち帰ったもの。返して欲しい」などと訴えた。
しかし、山岳関係者の間で、「記念として持ち帰っていいのか」「登山家の良識としてどうか」などと問題視する声が上がり始めた。
環境省は、無断で持ち出せば、南極の環境と生態系を保護することを目的として作成された南極条約議定書に抵触する可能性があるとし、「研究や調査でなく石を持ち出したのなら好ましくない」としている。
一方、日本山岳会などによると、登頂記念に石を持ち帰る登山家は多く、「悪習」になっているのが現状という。同会の宮崎紘一常務理事は「持ち出しの是非は、まだ登山家各自の判断による部分が大きい。南極のように決まりはないとはいえ、エベレストなど登山者が増えた山から皆が石を持って帰っても問題になる。もっと議論があっていい」と話す。
栗城さんは現在、7大陸最後となるエベレスト登頂の準備のため山ごもり中。事務局スタッフの児玉佐文さんは「栗城は南極に行った証しとして『甲子園の土』のような感覚で持ち帰ったと話しています。指摘を受けて以降、自らの軽率な行動を深く反省しています」と話す。
札幌南署によると、盗まれた石は、まだ見つかっていないという。
■野口さんも持ち帰り、「機会あれば戻す」
朝日新聞の取材に対し、登山家の野口健さんは94年のビンソン登頂の際、問題があることを意識しないまま、記念と贈呈用に石を二つ持ち帰ったことを打ち明けた。そのうえで、「原則的に禁止されていると分かった今、行く機会があれば、ぜひ南極に戻したい」と話している。
教員免許:10年ごと更新、初の講習は35、45、55歳対象−−09年4月から
◇中教審部会了承
中央教育審議会作業部会は13日、教員免許法改正で導入される「教員免許更新制」について、初めての更新講習は35、45、55歳の教員を対象者とすることなどを盛り込んだ運用案を了承した。現職でなくとも教員経験があれば受講できることも明記した。25日の中教審教員養成部会で正式決定する。文部科学省は運用案に基づいて今年度中に関連の省令などを整備し、09年4月から運用を開始する。【高山純二】
教員免許更新制は教員に必要な知識や技能を保つため、教員免許状に10年間の有効期間を設け、講習を30時間受けるよう約110万人の国公私立の現職教員に義務付ける。
運用案によると、講習は対象者が2年間の期限内に終了することを義務づける。初回の対象者は受講終了期限の11年3月時点で35、45、55歳になる教員。文科省の試算では初回は約7万7000人を見込んでいる。
急な欠員が出た場合の教員確保を懸念する声が上がっていたため、約500万人とされる教職に就いていない教員免許状保持者(ペーパーティーチャー)のうち、教員経験者や教委が認めた人は「受講できることが適当」とした。
講習内容は、全員共通の「教育の最新事情に関する事項」で、教育政策の動向などを12時間受講するほか、18時間は各教科や小中高校別などに分かれて受講する。インターネットや放送での講習も実施可能とし、修了認定は5段階の評価基準を示した。
毎日新聞 2007年12月14日 東京朝刊
教員免許更新制 現場に戸惑いと不満 「導入ありき」に疑問相次ぐ
平成21年度に導入される教員免許更新制に、現場の教員の間に疑問や不満が広まっている。10年ごとの更新時講習は、初めに導入ありきで決まっただけに意義が十分伝わってない上、具体的な内容が固まっていないからだ。文部科学省は教育関係団体に説明、意見聴取したところ、注文が相次いだ。「屋上屋を架す」ような講習に多忙感が募っている現場が納得するのかと意見も出てきそうだ。(櫛田寿宏)
9月25日、県教育委員会に1通の封書が届いた。そこには「白河高校で平成18年度、未履修があった」などと告発されていた。
(略)
一方、同校に対しては「『不正したもの勝ち』は許されない。学校は後悔することになるだろう」と厳罰を科す方針だ。
急性アル中で男子学生死亡 山梨大テニスサークル
山梨大(甲府市)は26日、同市内で2月に開かれたテニスサークルの飲み会で工学部1年の男子学生(19)=静岡県浜松市出身=が急性アルコール中毒による心不全で死亡したと発表した。
大学側は同席していた未成年5人を含む学生計14人から事情を聴き、口頭で注意。サークル活動を無期限で停止した。「一気飲み」や飲酒の強要はなかったという。
山梨大によると、男子学生は2月23日午前0時半ごろから、先輩のアパートでペットボトル入りの焼酎を回し飲みし、数人と部屋に宿泊。同日昼、目を覚まさないため仲間が119番、その場で死亡が確認された。
大学の黒沢幸昭理事は「飲酒について再三注意してきたが、事故が起き残念」としている。
産経新聞(2007/04/26 19:46)
公立高必修逃れ、文科省が関与の歴代校長ら処分の方針
文部科学省は、必修科目を教えていなかった公立高校の校長らに対する処分について、必修逃れを始めた時期にまでさかのぼって実施するよう、都道府県教育委員会に求める方針を固めた。
大半の高校で必修逃れが数年前から始まっているためで、文科省は週明けにも通知を出して徹底をはかる。本来、都道府県教委が独自に行う教員の処分について、同省が統一見解を示すのは極めて異例。
必修逃れ問題の処分については、前例がないだけにほとんどの教委が対応を決めかね、文科省が統一見解を出すかどうかが注目されていた。文科省の調査で、必修逃れのあった371の公立高のうち、今年度から始めた高校は4校、昨年度からは13校しかなく、残りの95%以上の高校は2004年度以前から必修逃れを始めていたことが判明。文科省は過去にさかのぼった処分が不可欠と判断した。
今回の通知は、処分に対する基本的な考え方を示すもの。必修逃れが始まった時期を特定した上で、この期間中、必修逃れにかかわった関係者について、責任の大きさに応じた厳正な処分をするよう求める。ただ、地方公務員法が公立高の教員の処分は都道府県教委が行うと定めているため、処分の細かな基準までは通知で示さず、各教委に委ねる方針だ。
必修逃れの高校の中には1994年度から行っていたところもあり、当時の校長らで退職した人も少なくないとみられるが、同法で処分できるのは現職に限られるため、退職者は対象外になる。また、必修逃れのあった計292の私立高については、自治体に教職員の処分権限がない。北海道や佐賀、愛媛県の教委が、教育長や校長らを、減給や戒告の懲戒処分などにしている。
(2006年12月17日3時5分 読売新聞)
都立高の必修漏れ容認、「理科総合」で別授業は8校
東京都教育委員会が都立高の必修科目の履修漏れを容認していた問題で、都教委は14日の定例会で都立高全207校を対象にした実態調査の結果を公表、「理科総合」の時間に別の理系科目を教えていた学校は8校だったことを明らかにした。
「総合的な学習の時間」を受験対策色が濃い授業にあてていたのは16校。都教委は「学習指導要領の運用の範囲内で、履修漏れにはあたらないと考えている」としたが、来年1月末までに生徒からの聞き取りを含めた再調査を実施する。
「理科総合」の問題点を指摘された8校について、都教委では「一部に授業内容の省略がみられた」としながらも、生徒に理科総合の教科書を購入させていたことなどを根拠に、履修を認定。本来は時間割に「理科総合」と書くべきところを「物理1」「化学1」などと表記して、履修していなかったような誤解を招いたとし、「表記上の問題」と説明した。
都教委は、「国語総合」でも、時間割に「現代文」や「古典」などと表記していた学校が、定時制を含めて延べ75校あったとした。
ただ、都立高の関係者によると、国語総合では教科書が2〜3冊に分かれるため、混乱を避ける目的で時間割に「現代文」などと表記することが多いのに対し、理科総合の教科書は1冊であることから、理科総合を履修させているのに時間割に「物理1」などと書くことは通常ないという。
また、教科指導に偏るなどの問題が16校であったとした「総合学習」について、都教委は「文部科学省の見解でも、総合学習の時間は学校ごとの多様な取り組みが許されている」とし、履修漏れを問うような科目ではないと述べた。
(2006年12月14日13時44分 読売新聞)
Author:早川由紀夫
群馬大学教育学部教授